判断は、
いつも感情から生まれるように見える。

不安だから。
焦っているから。
納得できないから。

理由は、
だいたい後からついてくる。


けれど、
感情が動く前に、
すでに決まっていることがある。

どこまで許すか。
どこで止めるか。
何を選ばないか。

それらは、
声に出されないまま、
先に置かれている。


感情は、
判断を動かす力にはなる。

ただ、
方向を決めているわけではない。

向きが定まっていないときほど、
感情は大きくなる。


迷いが続くと、
感情のせいにしたくなる。

気分が乗らない。
やる気が出ない。

けれど、
判断の基準が曖昧なままでは、
感情は静まらない。


判断が先にあると、
感情は後から追いつく。

納得は、
説明ではなく、
静けさとして残る。


判断を整えるとは、
正しさを集めることではない。

線を引くこと。
越えないと決めること。

その線が見えると、
感情は自然に落ち着く。


判断は、
感情より前にある。

もし今、
気持ちが揺れているなら、
無理に整えなくていい。

判断の位置を、
少しだけ確かめればいい。